福祉体感ツアーで本気のプロに、出会おう
ゲンバで働く先輩たちは、どんな想いで障がいのある方に接しているんだろう?そんなクエスチョンの答えを直接聞ける、プロに出会える、8回限定のゲンバ見学ツアーが開催されます!
今年7回目の訪問先は、『永寿の里 若葉』さんが行う「スヌーズレンカフェ」へのお誘いです。
社福)永寿福祉会さんは、障がい関連の事業では入所施設やグループホーム、相談支援などを多彩に地域展開されていますが、『永寿の里 若葉』さんは生活介護を行う施設です。
・1970年ごろオランダにて始まった「スヌーズレン」は、心地よい感覚刺激を通じて、心身のリラクゼーションを図る技法だそうです。
当日は、生活介護という福祉サービス現場なども見学させていただき、さらにスタッフの皆さんから「現場のお話」をお聞きする予定です。
下記は、おおまかな当日のスケジュール(予定)です。
- 12:55
- 受付開始(1階玄関前で集合)
- 13:00
- 施設・スヌーズレンカフェの説明:施設長 児玉 貴志氏 より
- 13:45
- 永寿の里 若葉 の紹介(見学)
- 15:15
- 現場スタッフ等から補足説明 ディスカッション
- 16:00
- 終了メド
※ 日本スヌーズレン協会 HP は、 https://www.snoezelen.jp/ まずはご一読を。
ご参加の場合は必ず電話にてご一報くださいますようお願い申し上げます。
ツアーレポート
開催風景
第7回学生向け福祉体感ツアー(in 永寿の里若葉)開催シーン まとめ
日 時:平成30年11月11日(日) 午後1時~4時
場 所:社福)永寿福祉会 永寿の里若葉(生活介護)
参加者:大阪バイオメディカル専、他
〇会場は、「大阪市平野区」でも最南端になる(最寄駅は地下鉄八尾南駅)。
○午後1時から(1時間程度)、児玉施設長(サービス管理責任者)より施設のあらましや、「スヌーズレン・カフェ」の解説をお聞きした。
※当日は施設が「カフェ」のためにオープンで公開されていました。
※「スヌーズレン・カフェ」については、平常日は施設利用の方に使われているのですが、この日曜当日は「地域に一般の方へも公開」されている日となっています(年間で開催日が決められています)。
※重度の障害がある場合、ともすれば「制限ばかり」の日常を強いることになってしまいがちとお聞きしたことがあります。自分にとって意味のある行動を促進いただくにはどういった環境アプローチが必要か、これは一見の価値があると感じた方々と数名で参加しました。
○スヌーズレン・カフェ形式のお部屋例
※全体に照明量が少なめで、その分、光色彩などが強調されてリラックスできるお部屋
※こちらは、逆に外光を有効に採りいれ、開放的で明るいお部屋。
※遊具や比較的刺激に富む反射板、階段遊びなどができるものがあり、利用する子たちは跳ね回って遊んでいました。
(編集後記)
「スヌーズレン」とは、児玉氏によれば「即物的な概念に強制されることなく、周囲の物(玩具など)や感覚刺激空間を用いて、重度の障がいがある彼らにとって最適な余暇やリラクゼーション活動を提供する実践」であり、またそのプロセスを通して構築されてきた理念だということです。当日は、たくさんの親子連れで館内がいっぱいになっていて、施設の職員の方々も7名程出勤されておられました。
「今日は一緒になって、眺めたり、触ったり、作ったりしてくださいね」 児玉氏がまず開口一番におっしゃった言葉でした。部屋を開放して終わりではなく、「できるだけ一緒になって自分にとって意味のある活動」をしてくださいね。 “そうかそういう日なんだ”と、何か一瞬で今日という日が持つ意味が理解できた気がしました。
別部屋ではおやつやドリンクが並んだお部屋も。「重度の障害を持つ子の親御さん同士でリラックスできる部屋」です、と紹介され、最終時間にはそこでコーヒーなどをいただきながら、導入開始直ぐの時代のお話など、とても参考となるお話を聞くことができました。
事務局(前野)も一施設の管理をしているのですが、これだけの館内装備をするためにはかなりの投資が必要だったと直感ぐらいはできます。市販のものを加工して設備を整えていったというお話など、大規模な施設組織の中でのご苦労等がたくさんあったのだということも大変勉強になりました。「社会福祉」の一端を担う私たちの「福祉現場」に対する情熱の一表現が、今回は「スヌーズレン・カフェ」だったのだとすれば、大変意義深い日でもあったのだと改めて感じています。児玉さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
おおさか福祉オープン・キャンパス事務局