あらためて当事者に学ぶ
特定非営利活動法人全国就業支援ネットワークは今年でNPO法人格を取得して10周年を迎えます。その節目となる今年の定例研究・研修会を6年ぶりに大阪で開催します。第8回までは毎年大阪で開催してきましたが、第9回目の福島県いわき市での開催を皮切りに、浜田、千葉、徳島、広島、名護、大津、東京、仙台においてそれぞれの地域の特徴を生かした取り組みを学ぶことを中心に地域開催を進めてきました。今回、久しぶりに原点に立ち返っての大阪での開催となります。
この6年間で障害のある人たちの働く環境や支援体制は一段と広がりをみせ、進展しました。その一方、就労支援や雇用の質がこれまで以上に問われています。
ただ、働けばいい、ということではなく、働きたいと願う本人たちが何を思い、何を望んでいるのかということを改めて深く考える機会にしたいと考えています。
本人主体、主体性の尊重という大原則のもとにたって私たちはふだん支援をしていますが、今回のテーマは「あらためて当事者に学ぶ」です。
当事者という言葉には不思議な力が込められています。イタリア語では当事者を”persona inarico”と訳され、動詞であるincaricareは任務を託す、引き受けるという意味合いもあるそうです。
当事者が何を託そうとしているのかに気づく力、引き受ける力が私たちにも求められています。たくさんの学びが詰まった研究・研修会になることを期待しています。
定員:300名
申込締切日:平成29年5月26日(金)